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2006.12.08

●こらムル

先日、某携帯波情報サイトから
コラム執筆依頼がやってきた。

サーフィンしてて、不思議な経験とかしたことあるでしょ?
そんな不思議体験を書いてもらいたいんだ。

という依頼だった。

でも、俺は書けるほど大胆な
不思議体験したことない。

で、思いつきで下記のようなコラムになった。

「チューブ波の不思議」

 金曜の夜、仕事をやっつけてから海に向かうのは気分がアガる。
 その夜、一緒に行くはずだったマービンの家に上がりこみ、明日のサーフィンのためにサーフビデオを見る、なんて事をしてみたが、お互い若い頃のようには盛り上がらず仕舞い…。それに、マービンは明日「海に行けるはずだった」だけで、実は急な仕事が入り、行けなくなったもんだから、サーフィン映像ではアガらなかったようだ。そんなわけで、ビデオの後は小野リサのボサノバを聴きながら、ブラジル産のクダラナ・イネタを肴に酒を飲んだ。
 気が付くと朝だった。仕事に行くマービンと別れ、独りで海に向かう。
 今日は「千葉!」と決めていたので、東浪見に住むミーガンに電話すると、出ない。和田のクラブハウスに行ってるはずのミノルタに電話するが、出ない。うーん、波がいいんだな、と妄想する。今日は朝から北東風なので、東浪見周辺は良くないだろうなぁ〜と思いながら、一応ケータイで波チェック。すると電話が鳴った。波いいよ!マルキ、マルキ!も〜朝一からやりまくって疲れちゃったよ〜、絶対マルキがいいよ!とミーガン。なんでも、朝の暗いうちから東浪見を出発、和田まですべてをチェックして、マルキに決めたという。
 さて、マルキに着いた。やはり北東風をかわしていたのでルックス・グッド。でも、よく見ると、今風の表現で言えば「トロバヤイ」感があったのと、やや混雑していたので、多少ジャンクでも人の少ないブレイクを求めて和田に向かった。
 和田の中でもメジャーになってしまった白渚に着いた。道路から波が一望できるので、いつもは混雑してしまう白渚だが、ややジャンクだったので誰もアウトに居なかった。でも、良くも見ると、波はジャンクながらもピーキーだったので「よーし、ココでやろ!」ってな気持ちでウェットに着替え、誰も居ない左手のリーフのキレメを目指してパドルアウトを開始。セットで頭から頭オーバーのジャンクなビーチブレイクはゲッティングアウトが辛い。沖をメイクするのに30分もかかってしまった。ロングドライブと怠惰な生活習慣による運動不足、プラス才能不足の遅いパドルアウトでかなり疲れた。が、沖に出てみると、それまで吹いていた北東風が弱まり、次第に北西のオフショアに回りつつあった。海面がどんどん整っていく。潮も動き始めたのか、ウネリがまとまり始めた。沖からやってくるウネリは幅広く入ってくるが、リップカレントに当ると急にピークが盛り上がり、見事な三角形に!リーフの脇に溜まった砂溜まりとリップカレントが相まって、そこだけ妙に掘れ上がる。高さは頭ほどだが、チューブになる波はブシューッとスピッツを吐く。「やったー。和田に来て正解だ」と思いながら、盛り上がるピークを背にパドルイン!が、パドルが引き波に追いつかず、テイルを波に持ち上げられてパーリング。思いっきり巻かれた。水面に顏を上げると、次の波、その次の波、と続けてどかどかスープが押し寄せ喰らいまくり…。でも、気を取り直して、またまた30分かけてパドルアウトした。夢見るチューブを目指して…。だが、辿り着いたそのラインナップにはもうさっき見たような三角波は出現しなかった。潮の流れが無くなり、さっきまで三角波だった場所は、すべてダンパー波と化していた。
 海、波の動きは不思議でいっぱいだ。特に、チューブになる波は不思議の塊だ。チューブになる波は、いつでもどこにでもあるわけではない。うねり、地形、風、潮、などが絶妙にマッチすることで出現する。そんなチューブに恋い焦がれるサーファーは後を絶たない。
keep surfing and world peace...

PS
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